定期テストや受験で成功をつかむ生徒に共通すること

定期テストの結果が出そろい、また高校受験・大学受験が終わりました。その中で感じられるのは、結果を残している生徒はテストに挑むその段階で、「今回は期待できるかな?」とある程度予想できるということです。では、成功する生徒に共通点はあるのでしょうか。

 

▼本番で120%の実力を発揮することは稀…


練習で出来たことがテスト本番で出来なかったという話は、よく聞きます。しかし、練習で出来なかったけど本番では出来たという話は、ほとんど聞きません。本番1回勝負のプレッシャーの重さ、時間制限の厳しさ、見た事のない問題に取り組まなければいけない難しさなど、テストは練習通りにいかなくて、むしろ当たり前です。120%どころか、100%発揮することでさえ難しく、70〜80%発揮できれば上々と言えるのではないでしょうか。

定期テストで結果を残す生徒にまず共通しているのは、テストだからといって特別なことをしてくるわけではなく、「いつもやっていることを、いつも通り答案に書いてくるだけ」という状態で臨んでいることです。つまりそれは、テスト2週間前には試験範囲を終わらせ、2週間前を切ってからは復習を数周重ね、滞りなく教科書や問題集の中身をきちんと整理してテストを迎えています。決して、難しい問題集に取り組んでいること=高得点というわけではないのです。

これは、定期テストよりも試験範囲が広い受験においても同じです。1日・1か月では勉強が完成しないので、1年以上の広い期間で勉強を続ける必要があります。そのため、無理なく勉強を積み重ねる生徒ほど確実に合格をつかみとります。入試は1回の試験で合否が出ます。重みのある試験だからこそ入念に準備し、当たり前にできるレベルを合格ラインよりも高めておくことが大事です。それは、70〜80%の実力しか発揮できなくても合格できるように準備するということです。

 

▼思ったような結果につながらない生徒の傾向


結果に対して「ケアレスミスをした」「わかっているのに間違った」と言ってしまう生徒です。このような生徒は、なぜそのような結果になってしまったのか原因を追求せずに、何となく勉強をしているケースが多いのです。例えばケアレスミスというのは、100回問題を解いたら1問だけ間違えるくらいのミスです。しかし言い訳にしてしまう生徒は、そもそも100回解きもせずにわかっていると思い込み、自分の責任ではないかのようにこの言葉を使うのです。

もし入念に準備をした生徒が間違ってしまった場合、同じミスでも自分の取り組み方や考え方の甘さに気付き、反省し、日頃の勉強を改善しようと行動するものです。そこに一切の言い訳はありません。

 

▼結果を求めすぎないことが、結果につながる


このような話の際に「目標を持たせて勉強させなければ!」と考える親御さんは多いものです。しかし「持ちなさい!」と言って目標を持てるでしょうか?例え「うん。」と言っても、心から納得して努力できるでしょうか?「勉強をしなさい」「100点取りなさい」というような「〇〇しなさい」と子ども自身の心のない行動目標を与え続けるのには、限界があります。

大切なのは、自分で目標を立て、達成するために自分から行動するようになることです。これは直接的な言葉で出来るようになるものではなく、過程や時間が必要です。そのための第一歩は、「認めてあげること」だと私は考えています。思春期を迎えた子どもたちは、一丁前に自分は「大人」だと思っています。つまり、素直に表現が出来なかったとしても、大人から認められることを欲しており、それを満たすことが成長につながるのです。「認める(褒める)→またやろうと思う→結果につながる→次の目標が見えてくる→大きな目標につながる」といったようなプロセスが必要なのです。

もう一つ我々大人が気をつけなければならないのが、「子どもに100%の出来を求めすぎない」ということです。経験のある大人と違い、子どもはなすこと全てが初めての経験です。大人から見て出来が70%や80%の出来だとしても、果敢に挑戦した結果であれば、チャレンジした姿勢を大いに褒めてあげて欲しいと思います。

思ったように成長が見られないお子さんや、問題にぶつかった時に乗り越えられないお子さんは、現実に上手く向き合えていない傾向があります。それは、100%の出来を求められすぎる余り、容易に達成できる目標で100%を達成し続けるなど小さくまとまってしまっていたり、あるいは現時点での実力以上の目標を掲げ、達成できなくても仕方がないと保険をかけてしまっているような状態です。言いかえると、周りからの評価が物事の尺度となっているとも言えるでしょう。

逆に成長し続けるお子さんは、自分で目標を決めており、それに挑戦し、失敗したら本気で悔しがります。余計なことを考えずに一生懸命頑張り、良い意味で非常に子どもらしいのです。周りではなく、自分の気持ちに正直なのです。子どもに子どもらしく成長してもらうためには、近道を教えるのではなく、むしろ恐れず失敗してもらうための安心感を与える方が大事なのではないでしょうか。その安心感は、やがて本番一回のプレッシャーがかかる試験であってもフラットな状態で受けられる精神力にもつながってくるものだと考えています。

私たち大人が「我慢する力」を持って、子どもが安心して努力できるように後押ししてあげることが、子どもの成長を促すはずです。

(指導員 松浦)

 

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